舞台『吸血鬼すぐ死ぬ』
通称 🧛🏻「しぬステ」🧛🏻
全公演駆け抜け切ることができました🎊
単刀直入、素直に言います。
めっっっっちゃくちゃ疲れた🤣笑
でもこの疲れでお客さんが喜んでくれたなら疲れ甲斐があった😋💦
何よりこの舞台で得た経験値がさらにぼくを大きくしてくれたので毎日の疲労がとても意義のある心地の良いものだった。
お客さんの笑い声や拍手がとんでもない程の励みになりました✨👏
たくさんたくさん盛り上げてくれてありがとうございました。
文字通りお客さんたちと共に創り上げた作品と言っても過言ではないでしょう😏👍
そして今回劇場でのお手紙やプレゼントの受け取りが解禁されたので
みなさんの感想や嬉しいお言葉の数々をよりリアルタイムで感じることができました☺️
たくさんのお手紙やプレゼント💌🎁
本当にありがとう
大事に受け取りましたよ🤗
さて
振り返りたいことが山ほどあるが
まずは今作の見どころの一つであり
みなさんもお待ちかねのアレについて。
そう…みんながそれぞれ奮闘した兼ね役😤💦
今作ぼくが担った役は本役のシーニャに加えて
キックボードのKSGK(クソガキ)のお父さん
観光客
ゼンラニウムの蔦
セロリダンサーズ
半田のパリィィンを下支えするリフター
クマ
吸血鬼バカに力を
そして 吸血鬼マイクロビキニことミカエラ
たくさんの役割を担いました。
・お父さん👨🏼
作品問わず稽古段階において様々な試行錯誤があり、変更を重ねより良いものへとブラッシュアップされるものです。
この作品においては特にそれが顕著で多くの改善変更点が稽古の最終盤まで行われました。
当初序盤ではお母さんが開口一番のセリフを担っていたのでお母さん役を担っていたあかねちゃん(明音亜弥さん)に
「舞台のスタートを切る重要なポジション。ここの最初の一言にかかってるからネ!」
と余計なプレッシャーをかける冗談を言い放っていたらまさか最初の台詞がお父さんに…!💦
それからというもの
「じゃるさんの一言に全てかかっていますからネ!」
とオウム返しをくらっていました💥😵
一言の台詞の言い方にも演出家の村上さんの意図する演出があり
この細かい積み重ねこそがあのコメディの大成を担っているんだな、と勉強になりました🧐
・観光客🚌🧳
同じく観光客役のみなさんと映り込みにくるドラルクの集合写真のシャッターを切る観光客役ですが、稽古場では小道具のスマホが届くまでは実際のぼくの私物を使っていたんです📱
カメラフォルダには稽古当初のみんなの記念写真が並んでいます📸
仲が良くなっていくにつれてみんなの顔が柔らかくなっているのを見るとなんとも微笑ましいです☺️
・蔦🌿
通称「ゼンラのツタ」
(もうパワーワードすぎる)
まず稽古が始まるまでゼンラニウム出るの?え、でる?どうするの?ツタを表現?人が?
もう情報処理に脳みそが追いつく隙がありませんでした😵💫💦
ゼンラのツタを共に担ったカナメくん(二葉要さん)ようちゃん(大見洋太さん)千賀少年(千賀翔太さん)と本体であるウラシマんさん(ウラシマさん)。
シーンに関係しているすべての人たちと1から試行錯誤を繰り返し創り上げました。
殺陣でもあり舞踊的でもありメタの要素も取り入れるとっても難しい作業でした。
ぼくに関して言えば好き勝手暴れさせてもらいましたが…😏💦
今回は“布少なめ族“のぼくからしてみればゼンラニウムにも関与できて嬉しかったです…🥳笑
・セロリダンサーズ🥬
何が難しかったって今回これだけメタ要素が豊富にありながらとても抽象的な存在としてセロリを持って踊ったこと。
ここでおせさん(OH-SEさん)の振り付けを踊れたことは個人的に感慨深かったな🤔
大学の友達に自慢しよ😏
一般的に本役とキャラクター以外の兼ね役の部分については「黒子」としてまとめて共有されていたのですが、
ぼく……黒子だけが唯一顔出るんです……🫣
※ 【黒子】
おもに小道具を渡したり片付けたり、衣裳の着替えを手伝ったり俳優が演技をしやすいように動く。その性質上、舞台で目立っては演技の妨げになるため、音を立てずにすばやく出てきて、なるべく見えないようにして仕事をする。
…黒子とは……笑💧
・リフター🪟
ここは原作のシーンを上手に再現しながら舞台ならではのアナログ的な表現をいい意味で隠さずに
「すごいことを一見簡単そうにやるかっこよさ」
よりも
「すごいことを一生懸命大変そうにやるおもしろさ」
ということにフォーカスした村上さんらしいシーン👏
とはいえリフトは危険と隣り合わせなので本当にギリギリのことはできない。
万全の状態で大変さすらも装う技術が身についた。
トートダンサーの経験値が活きたシーンでした🪶
・クマ🐻
あの一瞬のためにとんでもない早替えを要された。
ましてや前述にある兼ね役の出番を経て心拍数がピークに達し汗が引かないところにダメ押しの着ぐるみ😬💦💦💦
百貨店の屋上など着ぐるみを纏い活動しているエンタメ界の先人たちへのリスペクトが止まない経験でした🙇♂️✨
じゅりさん(寿里さん)曰く
「あそこのじゃるくん、費用対効果ハンパないよね…。お疲れ様。」
・吸血鬼バカに力を🌀
マイクロビキニの姿でバカに力をの腹話術…。
もうわけがわからない字面🤣笑
基本的に吸血鬼バカに力をの声はぼくが担当していたがオンステージでも役を担った。
未だアニメ本編でも登場していない吸血鬼バカに力をの声色や喋り方など原作やファンブックなどを参考に悩んだ末の試行錯誤を重ねた。
パペットを操ってくれた知念ちゃん(知念紗耶さん)そして後半に現れる本体のウラシマんさん。3人で作り上げたキャラクターです。
知念ちゃんのぼくの腹話術に合わせてのパペットの動き(パペットの動きに合わせた腹話術?)特に打ち合わせなどもしないで勝手に二人三脚できました。
本体のウラシマんさんはぼくの腹話術の発声に合わせた形で寄せてくれたりあの大事なシーンへの伏線になったバカに力をが輝くたびにぼくも誇らしかった🤩👍
通称「バカ力」。
・吸血鬼マイクロビキニ🧛🏼
👙
ご存知ない方のために。吸血鬼マイクロビキニ…彼の本名はミカエラという。
みんな大好き吸血鬼三兄弟は長兄から吸血鬼野球拳大好きこと拳(ケン)、末弟の吸血鬼下半身透明こと透(トオル)、そして我らが吸血鬼マイクロビキニことミカエラ。
次兄の私だけ異色すぎる。
吸血鬼三兄弟としてしおん(吉高志音さん)とじゅりさんと一緒に銀河劇場でジョンペンライトを振ったあのリサイタルはぼくの大事な宝モノになった💡🎤🎶💡
そんなぼくの務めた兼ね役吸血鬼マイクロビキニのことを敬愛の念を込めてミカちゃんと呼んでいる。
そして出番の数や時間で言ったらミカちゃんで居ることの方が断然多い。
本役とは一体…笑💦
だが、公式やファンブックなどを参照にしたり
またアニメ制作の方々に彼についてを伺ったりと
彼の素顔や為人(ひととなり)生い立ちや人間関係(…吸血鬼関係?)などを掘り下げていくごとに彼の魅力を舞台版で最大限引き出してやろう!と思った。
彼の変態的帝王ismとでもいうべきか
初めこそ「吸血鬼マイクロビキニ役」と聞いて頭に「❓」と「💦」しか浮かばなかったものの
彼の行動は至って普通であり言動も(?)特段おかしくない。
なぜなら純粋だから。
格好が特別なだけで、彼の世界征服思想や時折見せる兄弟愛など人間味があって吸血鬼というキャラクターとして惹くべき魅力だと思う。
キャラクターとして自分の芯があり確固たる己の美学を持つミカちゃんがぼくの目にはカッコよく映るのだ。
…もうぼくの感覚の方がおかしくなってしまったのかもしれない…笑💧
だがこれだけは強く断言できます。
胸を張ってミカちゃんを舞台で体現できたことに誇りを持っています。
共演者やスタッフたちも
「あの姿でバックステージの暗闇を練り歩く様を見ても下品と感じない。」
板の上で一緒に踊ったビキニスト達からも「一緒に踊れて誇らしかった。」
とまで言ってもらえた。
開幕前に語ったコメント通り
「“品“を持って臨む」という目標は達成されたのではないかと実感できる瞬間である🎊✨
そして「ビキニ」という言葉で振り返ってしまう脳と身体とになってしまったぼくの今後は一体…🥹💦
と、ここまで務め上げた兼ね役たちを一気に振り返ってみた。
厳密に言えばバックステージではもっと過酷な闘いが繰り広げられていた。
(砂の導入から撤去までの介錯やら…)
ほんとはもっといろんな写真を撮りたかったよ🥲
もっといろんなキャストやキャラクターたちと撮りたかったよ😢
だけど…いかんせんバックステージで時間がなさすぎる😭
特に本役で居れる時間がないッ🤯💦笑
個人的にはシーニャちゃんとミカちゃんの2ショットを実現させたかったなぁ…😮💨
そうそして!
そして〜そして〜そして〜そして〜…🎶
本役を務めたシーニャ・シリスキーについて振り返りたいと思う😘💋
先の記事にも書いたけども、シーニャはその見た目だけでは探り得ないほどとっっっっても深い人物です。ぼくはそう思います。
ギルドの各メンバー、ドラルクをはじめとした吸血鬼との関係性や年齢設定などから伺える細かな心象背景など盆ノ木先生のシーニャに対する愛情を深く感じます。
ファンブックや盆ノ木先生の師匠といわれるONE氏との対談など影に潜みつつも作品を支える多くを拝見しました。
盆ノ木先生の『吸血鬼すぐ死ぬ』という作品に対する作り込みの深さから大きな愛情を感じました。
作品を借り、役を預かる身として
“私がシーニャをやる意味“
というオリジナリティを追求することにこれ以上の理由は要りませんでした。
一見怖くもあり、やり甲斐のあるこの工程はとても充実したものであり、ぼく自身をまた一つ大きくしてくれたと思っています。
シーニャの強く、繊細で、大胆な、そして大きな優しさを持ったキャラクターに多くの力をもらいました。
今作の舞台では拾いきれないぼくの大好きなシーニャの部分を無理矢理にでも多く舞台上に散りばめたつもりです。
魅力について語り、再現するために多くを相談し二人三脚で臨んでくれた製作委員会の方々ありがとうございます。
シーニャならこう選択する…。
いや、シーニャならこれも在り得るんじゃないか…?
シーニャにはこんな側面が…。
こんなシーニャもみてみたい…。
ぼくがシーニャに成るなら…。
こんなシーニャ居てもいいんじゃないか…。
あぁじゃないか、こうじゃないか。と…。
そしてそれぞれの担う存在を活かし合うために一緒に作り上げた共演者、スタッフを含めたカンパニーの仲間たち。おかげであのシーニャが存在できました。
みなさんにぼくたちが創り上げたシーニャ・シリスキーの魅力が届いたこと
さらにはこれからも届くことを願っています。
兼ね役の振り返りでは触れられなかったが
稽古場からムードメイクにおいて裏番長を突っ走っていたシゲ(重松直樹さん)
楽屋でも気づくと彼を中心に会話が盛り上がり?とても大切な存在でした。
日を追うごとに本性を見せていったあっちゃん(其原有沙さん)も
我ら吸血鬼三兄弟の末妹(あっちゃん)として稽古場では会話に混ざってきてくれました。
笑いに関してぶっ飛んだ才能を遺憾無く発揮していた天真爛漫娘のレーナちゃん(田崎礼奈さん)。ター・チャンとミカちゃんの絶妙かつ究極の隙間を縫った絡みに気付いた人は少ないのではないだろうか。
ビジュアル撮影の時に初めてお会いし
公私共にぼくがお世話になっている方が旧知のご友人であるコンさん(今拓哉さん)。
バックステージとあるシーンの裏でドラウスとゼンラニウムとマイクロビキニが必ず鉢合う「変態ストリート」。
コンさんの品がありつつもくだらないジョークでカンパニーを下支えしてくださりその上でひとたび板の上に乗ればあの地力の強さ。
ご一緒できたことを光栄に思います。
ぼくがお客さんだったらこんなバカやるコメディの裏側を覗いてみたいと思う👀
こんなバカで真面目で落ち着いた素敵キャストが集まっていたと知ると🫣💦
このカンパニーと出会えて
一員となれて良かった☺️✨
本気でバカやるってほんとに楽しくてほんとに疲れる。🫠💦
たくさんたくさん考えて
でも頭で動いちゃダメなところもあって。
仲間たちとタイミングや絶妙な間を共有したり
各セクションのスタッフさんたちと高度な連携を取ったり
大人たちが真剣にバカなことを打ち合わせる瞬間の現場って本っっ当に面白かった🤣🤣
真面目な空気の中とんでもない言葉で会話が繰り広げられながらの試行錯誤の数々。
「あそこのおっぱ○のタイミングで…」
「ビキニを脱ぐまでに何秒かかり…」
「客席を野球拳に巻き込んでからの段取りは…」
初日の幕が開けるまで受け入れてもらえるのかどうか不安でいっぱいだったことは否めない。
でも大丈夫でした🤪
稽古序盤からトップスピード❗️ギア全開‼️でみんなを引っ張っていく鬼才の2人。
いっけーくん(山本一慶さん)とズッキーさん(鈴木裕樹さん)にカンパニーが力をもらったことは間違いなく誰もが認めることでしょう。
2人ともタイプの違う持ち味を発揮され
この2人が主演でドラルクとロナルドの凸凹を見事に体現していたと思う。
ぼくたちは彼らの創り上げた波に乗っかり
はたまた勢いを増す新たな渦として
助け合いつつも一つの大きな航海を成し遂げたと思っています。
ドラちゃんがご挨拶してくれたように
演劇界に風穴を開けることができた作品なんじゃないか…と。。。😏✨
そんな作品の初演オリジナルキャストとして
パイオニア的な存在になり得たことを誇らしく思います。
今回は東京公演のみだったので各都市のみなさんのおところへは伺えなかったけど
時代ならではの配信もあり
【見逃し配信6月18日(日)〜20:00(視聴は同日〜23:59)】
まであるそうなのでぜひ最後まで堪能してほしい。
↓【見逃し配信】↓
そうだ💡
せっかくなら前日の17日にライブ配信でもしようかな😉🎊
良かったら遊びに来てください👀✨
まだまだゆっくり振り返るよ💋
じゃる